イギリスでは2021年のサマータイムが3月28日に始まりました。
サマータイム開始とは、を一言でまとめるとしたら、
2021年3月28日の午前1時に時計の針を一時間先に進める行為 です。
サマータイム終了とは、
20201年10月31日の午前2時に時計の針を一時間前に戻す行為 です。
ロンドンといえば、冬は16時頃には真っ暗になってしまう日の短さで有名ですよね。とにかく冬は暗い、寒い、天気が悪い、陽の光がない・・・というのが、
一冬過ごしてみた私の印象でした。
ところが夏が来ると、20時でも、21時でもまだ明るいという・・・
日の長いシーズンがやってくるわけです。
- せっかく、朝から日も出ていることだし一時間早く1日をスタートしようよ
- まだ明るいアフター5を有効に使おうよ
- アフター5に街へ繰り出して、買い物や外食でもして経済を活性化させようよ
・・・というのが目的のようです。
そしてサマータイム開始当日の朝。
いつも通りに5時にアラームが鳴ったのでキッチンへ。
いつものように紅茶を入れて、パソコンを開く。
ニュースや天気を眺めてルーティンをこなしていくも、なんだか・・・眠い。
いつもより眠く感じるのはなんでだろう。
5時30分。ふと顔を上げると、時計は4時30分を指しているのに気づく。
あれ・・・電池切れかな?一時間も遅れてる。
iPhoneの表示時刻と無意識に見比べて、そう判断する。
コーヒーの香りが漂うリビングの時計も5時を指す。
そして腕時計も・・・
でもiPhoneは6時を指す・・・
とそこでようやくピンときた。
な、なんかおかしくない!?
離小島に取り残された気分になったイギリス初心者は
そこで初めてググる。
ページ上部に表示されている案内をみて、ああ!?と叫ぶ。
つまりは今朝私はいつものように5時に起きたつもりが、自動でサマータイムに切り替わる賢いiphone君のおかげで、実際は4時に起きていたわけなのです。
このなんとなく眠い感じはプチ時差ぼけのようなものだったのですね!
それからしばらくは、なんとなく1時間を失ったような気がしてチラチラ時計と体内時計を比べてみては、
お昼は12時、でも本当は11時。
夜ご飯は18時、でも本当は17時。
今21時だけど、でも本当は20時なんだよなぁ・・・
とチマチマ考えて過ごしたせいか、いつもなら布団に入ればのび太くん並の寝付きの良さを誇る私なのに、その日はなかなか寝つけませんでした(笑)
たった1時間なんだけど、でも「時間」という不変の存在を意図的に動かしてしまうという不思議な感覚。初体験の私にはそれなりにインパクトのある1日でした。
ちなみにイギリス人曰く・・・
「夜寝る前に家中の時計を1時間ずらしておくのよ。そうすると朝あわてないわ!」
「今は損した気分?かもしれないけど、サマータイム終了の時にね、1時間多く寝れる!瞬間がやってくるのよ!きっとベッドの中でニヤニヤしちゃうわよ!」
とのこと。なるほどねぇ。
まぁ、本当によくよく考えれば一時間損したとか得したとか、そんなこと実際には
起きていないはずなんだけど、夏の間だけでも少し早起きしている自分に、何かいいことがありますように♪( ´θ`)
サマータイムに私の1時間を大事に預けておこう(笑)