イギリスに来る前にあれほど!あれほど歯医者で検診を受けてきたはずなのに
まさかの虫歯に!
イギリスの歯医者さんは診察料金がものすごく高い!なんていう噂があるけど実際のところはどうなのでしょうか?
イギリスの歯医者事情!渡英前にやっておくべきこと3つ
イギリスの歯医者
海外に行く前に、そしてことさら、イギリスに行く前に。
必ずやっておくべきことの一つに
- 歯の治療を終わらせること
- 歯の検診を受けておくこと
- 歯のクリーニングをしておくこと
を強くお勧めします。なぜならば!
- イギリスの歯科治療は高いことが多い
- そして引っ越し先での歯医者さん探しは想像以上に大変
- 相性の合う歯医者さんを見つけるのは難しい
- 受け入れてくれるクリニックが少ない
私は実際に歯医者さん探しで東奔西走した経験があるので、これは自信を持って言えます。
歯医者さんは日本で行っておこう
いざ!イギリスで歯医者さん探しスタート
私の歯医者さん探しは、片っ端から歯科医院に電話をするところから始まりました。
リストアップしたのは近所でよく見かけるクリニック。表の看板に大きく『NHS』の文字があったのが記憶に残り、とりあえず電話をしてみることにしたのです。
この時は、2、3件でどこかしら診てくれるところが決まるだろうという、軽い気持ちで受話器を取ったのですが・・・これがまさか手に汗握ってかけてもかけても終わらない問い合わせ地獄の長期戦になるとは思いもよリませんでした。
受付の女性はこう言った「今からですと2年後の9月3日ならお取りできます」
I beg your pardon?
(・・・は???)
思わず聞き返した受付の人の対応。
今歯が痛いのにこのまま2年待ったら歯がなくなるわよ!と言いながら電話を切ったものの、その次も、そのまた次の歯医者さんでも、結局同じようなことを言われたのです。
日本の歯医者さんも予約制で、既存の患者さんの予約で埋まっていることが多いですよね。
でも歯痛とは突然やってくるもの。病院によっては「急患枠」としてそういった突然の歯の悩みを抱えた患者さんを受け入れる枠を用意してくれていて、新患でも病院に駆け込めることがある体制が整っています。
そういう病院が、「NHS対応」の病院は、残念ながらイギリスにはないわけです。
(少なくとも私は見つけることができませんでした)
プライベートの病院なら、すぐ診てもらえるんですが、とても支払いが高くなってしまいます。
イギリスで歯科受診が難しかった3つの理由
新規での予約が取れないことが多いから(NHSの歯科医院には、基本的に出生後すぐに登録する必要がある)
イギリスで生まれた子供たちは、基本的に出生後すぐNHS対応の歯医者さんに患者登録します。だからこそ、引っ越してきた外国人がそこに新規で入る枠がなく、診察待ちの列ができてしまうのです。
NHS対応の歯科医院だとしても、患者負担が大きいから高額になる
幸運にもNHSの歯医者さんで予約が取れたとしても、個人負担がとても大きいんです。
体の不調は仕方がないけれど歯科のことは自己責任の部分が大きいから個人で多く負担しなくちゃならないのよ、と聞いたことがあります。
NHS対応の歯科医院での支払い額の目安は大体以下の通りで、NHSのサイトで確認することができます。
Band 1: £23.80(約4000円)
Covers an examination, diagnosis and advice. If necessary, it also includes X-rays, a scale and polish (if clinically needed), and planning for further treatment.
Band 2: £65.20(約11,018円)
Covers all treatment included in Band 1, plus additional treatment, such as fillings, root canal treatment and removing teeth (extractions).
Band 3: £282.80(約47,793円)
Covers all treatment included in Bands 1 and 2, plus more complex procedures, such as crowns, dentures and bridges.
NHSのサイトを見るとわかるように、治療の内容によってBANDで分けられて、支払う金額もだいぶ違います。(上記は記事掲載日のレートにて計算:1£=169円)
参考UR L:NHS Webサイト
プライベート歯科医院に行くしかないもののやはりものすごく高額になる
新規でNHS対応の病院に行くことが難しいため、結局プライベート医院へ行くしかなくなるものの、支払う金額が高くなるので躊躇う人も多いです。
とはいえ、痛い状態を放置する訳にも行かないので、結局は涙を飲むしかないわけですね。
『体験談』イギリスの歯医者さんに払った金額はズバリこれ!
こうして最終的に、プライベートの歯医者さんを受診することになり、体験談として一体いくら支払ったのかを記録に残しておきます。それが、ズバリ、こちら。
- 初診料&相談料金→£100(16,900円)
- 二回目治療
- 三回目治療
- 四回目治療(詰め物直し)
- 五回目経過観察
4−5回の通院総額で£900(152,100円)を支払いました。
ちなみに治療の詰め物は2回ポロリと取れてやり直しに通いました
同じ治療がいつものかかりつけ医ならばもっと良質な治療が受けられたこと、そして保険が効くことを考えるとやはり、高い支払いだったと思います。
支払いには注意!よく確認しないとこんなトラブルも!
これも実際に私が体験した支払い時のトラブルです。
二回目の支払いの時、一回目のコンサル料金の100ポンドを再請求されるというトラブルがありました。前回支払い済みのはずなのに、再度請求されているのに気づき、何度も掛け合ってみたところ、じゃあもういいよ、と請求を取り下げられました。
日本にいた時は何も考えずに提示された金額を支払っていましたが、イギリスのプライベート医院にかかった時は、何の金額なのかをよく確かめることが大切です。
支払う前に!確認するポイント4つ!
- 何を請求されているのか、項目をよく確認する
- 不明な請求はハッキリ、対面で聞く
- 自分が支払った明細を覚えておく
- 支払い済みの証明(レシート)をとっておく
歯科医院にもよりますが、プライベート医院は独自のルールで運営されていることが多いです。私が通っていた歯科医院は、レシートいうものが発行されないので、毎回トラブルが起きがちでした。
本当に正しいこと(支払済である)は、相手の目を見てハッキリと伝えることが大切です。
さもないと、違う金額を請求されて、そのまま多く支払うことになってしまいます。
歯科の高額支払いを回避するには?救済策3つ!
イギリスで暮らし始めると、食生活がガラリと変わり、調味料も日本と違うものを使うことが多いものです。知らず知らずに糖度が高めのものを日常的に食べていて、そこからついに虫歯になってしまったり、詰め物が取れてしまったりと、トラブルが起きやすいのが「歯」ですよね。
今まで述べてきた通り、イギリスでの歯科治療は高額になりがちです。
何か救済策はないのかな?
1番大切なポイントは虫歯にならないよう、日本にいるうちに歯科医院を受診してくること
ですが、万が一現地でなってしまった場合、その先をカバーする方法をまとめてみます。
歯科医療をカバーしてくれる保険に入っておく
現地で医療保険に入る方も多いと思います。私の場合もそうでした。月々£42くらいを支払って、Unlimitedの受診回数で備えていました。
イギリスは歯科保険はまた別途申し込むようになっていて、私はその時は必要ないと思って加入しませんでした(それが後々そんなことになるとは)
歯科医療の支払いに不安がある方は、あらかじめ歯科保険に入っておくのも一つの方法だと思います。いくらくらいで保障されるのかについては、一例を見てみましょう。
保障内容によって月々、約1,613円〜4,879円くらいの幅で、加入することができます。
ちなみにこの表でいうと、今回私がかかった金額をカバーするには1番右の保障に入る必要がありましたね。ご心配な方は、検討してみても良いかもしれません。
参考 URL:Simply Health.
積立支払い制度を利用する
これは私の通ったプライベート歯科医院から提案された方法ですが、クリニックによっては、「積立払い」を取り入れているところも多いようです。
支払いが高額になりやすく、特に今回は15万円ほどを一括で支払ったことから、次回の支払いに備えて毎月計画的に積み立てて行く方法は、便利だなと思いました。
私の場合は£11を毎月クリニックに支払っていき、次回の治療に備えるという契約をしていました。
任せっきりにせず、今どのくらい積み立てているのかを、しっかり自分で確認するのも大切です。ご自身の予算と照らし合わせて、ベストな方法を見つけてみてくださいね。